v0.2.60 リリースノート¶
ExStruct 初の公式タグ/リリースです。Excel ワークブックを JSON/YAML/TOON 形式で構造化抽出するための基盤機能を公開し、CLI と Python API の両方から利用できるようになりました。
ハイライト¶
- Excel → 構造化データ: シートごとのセル・表候補・図形・グラフ・印刷範囲・自動改ページ・ハイパーリンクを収集し、JSON を中心に出力します。
- 出力モードの使い分け: COM 環境がない場合は
lightでセル/表候補/印刷範囲を取得、Excel COM が利用できる環境ではstandard/verboseで図形・グラフ・サイズ情報・ハイパーリンクを追加出力できます。 - 柔軟な出力形式: 既定の JSON に加え、オプションで YAML と TOON 形式をサポート。
--prettyで可読性を優先した JSON 生成にも対応。 - CLI からのレンダリング: Excel 環境では、PDF/シートごとの PNG を生成するレンダリング機能を CLI で利用可能です。
- 堅牢なフォールバック: Excel COM が使えない環境ではセル/表候補抽出にフォールバックし、例外で処理が止まらないようにしています。
互換性と導入¶
- PyPI から
pip install exstructでインストール可能です。 - YAML/TOON/レンダリング機能はそれぞれオプション依存を追加することで有効化できます(
exstruct[yaml],exstruct[toon],exstruct[render], もしくはexstruct[yaml,toon,render])。 - 図形・グラフを含むリッチ抽出は Windows + Excel (COM via xlwings) を対象としています。その他の環境では
mode=lightを推奨します。
その他¶
- 既知の破壊的変更はありません(初回リリース)。
- 不具合報告や要望は Issue にて歓迎します。